BeCOM presents
すきくる的課外授業
2007課外授業3時間目♪
日時:平成20年2月23日(土曜日)午後7時半から午後9時
場所:BeCOM事務局
タイトル:『私と仕事』
講話者:織田悦子さん
 
 
これまで織田さんの携わってこられたお仕事や取り組みを、過去から現在、そしてチョット未来まで辿る、織田さんの「私と仕事」。
ご実家で育まれた女性らしさと、リベラルな織田家との良縁で勢いを増した(?)男性顔負けの好奇心や行動力との「バランス」が抜群で、講話内容も実にエキサイティングな内容でありながら、終始和やかに進みました。
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昭和45年、煩雑だった社内が整理整頓され重宝された東京での出版編集社時代、通常面倒がられる何件もの原稿集めも、作家の住まいへの好奇心から楽しめた事から始まり、やがて、昭和60年、ご主人と開設された建築設計事務所で、大の苦手と思ってきた経理を担当するにあたり、講習に出席し勉強された後、更に普及し始めたばかりのパソコンを取り入れ、最終的には会計ソフトを作ってしまった事など、どんなお話しの時も好奇心や探究心、「よし、やってみよう!」という心持ちが眩しいくらい伝わりましたが、明るくポジティブで魅力的な方というだけに留まらないのは、冷静さ、思慮深さも併せ持ち、職業倫理観や大事な事、基本的な事を多忙な中でも流さない故。この点でもまた冷静さと情熱の「バランス」の良さを感じさせられました。「いかに効率良くできるか、を常に考えている」という言葉は、職業人的でもあり主婦的でもあり・・・。

余談の中で、食は大切、仕出しの物は飽きてしまったり味が濃かったりと毎日の昼食を考え、二十数年前から今でも職場ではスタッフの昼食を手作りされているというエピソードも。建築設計事務所のお仕事の他に携わられているお仕事や、楽しまれているご趣味の数々からすると一日の時間を目いっぱい活動されていると思うのですが、全くそれを感じさせない、大切なことを大切にし、小さなことにも一喜一憂し、そして人との対話や心遣いも大切にされている、何より楽しまれている、この余裕、この人間力に脱帽・・・。
「バランスの良さ」「人間力」・・・織田さんの魅力のキーワードかもしれません。

講話後の雑談の中では、旅(昭和47年からご主人と共にユーラシア大陸の建築を見る旅へ。)のエピソードでまた盛り上がりました。
海外を旅するご子息へのアドバイスの「英語は便利で大事、と同時に自分が語れる中身があることが重要。」「日本語でも何語でもいいから本をたくさん読むこと。」と、「旅でも何でも、どんどんチャレンジしてほしい。」はそのまま今の子供達へ伝えたいことでもありました。
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今回の夜話会を皆さんへご案内するにあたり、織田さんをこのようにご紹介させて頂きました。「情熱的なのに穏やか、行動派だけど謙虚、人生の色彩豊かな素敵な女性です。ぜひ夜話会へ、"織田悦子氏と仕事"に触れにいらしてください。」
夜話会へご出席頂いた方は、この紹介文が大袈裟ではなく、某氏に「人生の達人」と称された事にも納得いただけたかと思います。爽快で刺激的な夜でした。


(BeCOM 嶋田由香里)